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相続した土地をどう活かす? 立地の魅力と課題を乗り越えた成功事例

- コラム
相続した土地を有効活用したい──そう考える方は多いのではないでしょうか? 今回ご相談いただいたのは、立川駅から徒歩7分という好立地の土地をお持ちの売主様でした。しかし、この土地にはいくつかの課題がありました。
まず、物件敷地までは私道を通行する必要があり、大通りに出るには一方通行の先にある幅約170㎝ほどの踏切を渡らなければなりません。立地の良さは申し分ないものの、アクセスに制約があることで活用方法の選択肢が限られてしまう可能性がありました。
そこで、まずは土地を貸し出す方向で検討し、コインパーキングとしての活用を査定。しかし、条件に合わず断念しました。次に、月極駐車場として募集する案を検討し、駐車場の区画図を作成。計5台分の提案を行いましたが、間口が狭いため満車になるには時間がかかると判断し、最終的に売却の方向へシフトしました。
建売業者やアパート建築用地としての査定を行った結果、弊社が最も高額な提示をすることができました。しかし、売主様はさらに高額での売却を希望。そこで、価格を見直しながら売却活動を進めました。ありがたいことに媒介価格よりも高い買付の申し出が数件ありましたが、さらに良い条件を追求するため、近隣住民にも情報提供を実施しました。
結果として、お隣の所有者様が当初の査定価格より1千万円以上高い金額で購入を決断。契約の際の雑談では、売主様と買主様が同じ中学校の先輩・後輩であることが判明し、話が一層盛り上がりました。土地の売却だけでなく、思いがけないご縁をつなぐことができたことは、私たちにとっても大変嬉しい出来事でした。
土地の活用には、立地の魅力だけでなく、課題の整理と適切な戦略が不可欠です。今回のケースのように、柔軟な視点を持ち、多様な可能性を模索することで、最適な解決策にたどり着くことができます。相続した土地の活用をお考えの方は、ぜひ一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか?
コラム担当:萩生田