column
東京都昭島市玉川町-難易度の高い物件売却
2024.12.21
- コラム
自宅兼賃貸マンションの売却と「住み続けたい」希望の両立
「解決策」
不動産の現場では、時に「これは難しい」と思わず唸る案件に出会うことがあります。今回手掛けたのは、そんな物件の一つでした。依頼者は高齢の売主様。そのご要望は「自宅兼賃貸マンションを処分したい。相場より高く売却できれば」とのこと。物件は角地で条件が良いように見えましたが、一部の土地が隣接地所有者の所有地と複雑な権利関係が絡んでおり、交渉のハードルが高いものでした。さらに、売主様は移転先をゆっくり探したいとの希望をお持ちでした。まず取り組んだのは隣接地の所有者との交渉です。譲渡に同意していただけるよう慎重に話を進め、停止条件付契約を結ぶことで一つの壁を乗り越えました。次に、新居探しに時間をかけたいという売主様の希望を叶えるため、売却後も一時的に住み続けられるよう定期借家契約を提案し、新しい生活にスムーズに移行できるよう配慮しました。この案件が無事成約に至ったのは、売主様のご子息のお力添えがあったからこそです。息子様がさまざまな面で協力してくださり、スムーズに話を進めることができました。難しい状況の中でも、売主様と買主様双方の満足を実現できたことは、私にとって大変意義深い経験となりました。
コラム担当:萩生田